花屋開業 成功する店舗立地・道についての考察

1、八王子の商店街

全ては店の前の通行量が欲しいがための分析。
そのために、駅の乗降客数、バスターミナルについて調べてきた。
店に来てもらうためには、「道」が必要。道ってとても大事。道が無いと店にも家にも入れないんです。
道がないとにっちもさっちも行かないのに、誰も道って大事だなって思わない。まあ、空気みたいな存在なんでしょうね。
商売的に考えると、「道」は店への動線。

私の日本フラワーは八王子の甲州街道沿いにある。

駅入口交差点から追分交差点までの1.5キロ。
昔はアーケードの大商店街。

今、日本で事業規模2位の東急多摩川線の武蔵小山の商店街など遠く及ばない商店街規模である。
昔は、まるき百貨店、大丸、伊勢丹、井上デパートの4つの百貨店があり、写真に見れる荒井呉服店など、店の奥行きが数十メートルある。
江戸時代に大久保長安が意識して、甲州街道を甲州街道の商店街を作ったのが始まりだが、現代との最大の違いは何か?
それは、車が無かったことである。

自家用車もバスも無い。鉄道網も無いから、商店街は町の中心。

地方都市は自給自足、地産地消なわけである。
移動手段は、人間の足であり、歩くしかない。

商店街を歩かないと生活物質が手に入らない。

商店街全体的で、世界最大のデパートの数倍。
すべての○○屋さんがあった。

商店街は甲州街道だけではない。

当然、甲州街道から派生する秋川街道、陣馬街道の商店街も最寄り品中心に栄えた。
片道1時間以上かけて、大根1本買いに行くわけにも行かない。スーパーは昭和30年代には殆ど無かったのである。
ところが、モータリゼーションの発達で、特にバスが駅へと人を大量に運び込む。駅ビルにそごうが入る。

駅よりに西武、丸井が出来る。
商売の重心が駅よりに移る。甲州街道街道という道の役割が、人が歩く道から車やバスが通る道になる。
駅ビルの巨大なそごうに負けて、大丸、伊勢丹、井上デパートが撤退。

甲州街道商店街は集客核を失う。
商売が振るわなくなった商店は店を売る。

商店をまとめて地上げし巨大マンションが林立する。

この間、郊外にスーパーがバンバン出来る。
商店がどんどん歯抜けになる。

ここ50年で95%あった商店は20%になる。

行政も地元商店会も、適正な手を打てて来なかった。
江戸時代から300年かかって出来て来たものが、とりわけここ20~30年で、あっという間に壊れる。

作るの大変、壊すの簡単です。

2.街道の特徴


皆さんが見る街道、例えば調布の甲州街道、西荻窪の青梅街道、お店は盛っていませんね。

道ですが、人が歩く道ではない。

車が通る道なんです。
駐車場もない。

そこに店があっても、人は来ない。

府中の甲州街道。

荻窪の青梅街道。

そこには、店が少しある。何故か?それは駅に極めて接近しているからです。
特に荻窪。青梅街道を通って荻窪駅に行くのが自然。

これは偶然。

新高円寺や南阿佐ヶ谷も同じ。

駅に近いところだけ、人が歩くのです。
さて八王子の甲州街道でも面白い現象がある。

例えば駅に近い駅入口交差点から八幡町交差点までの約1キロ。
実は、歩行量(歩く人の数)は駅から遠い八幡町交差点から八日町交差点までのほうが多いのです。何故か。
甲州街道はJR中央線と平行に走っています。

駅に近い方の甲州街道は、駅に向かうのに横切る道。

駅に遠いほうは、そこを歩かないと駅に行けない。
駅に近い方はビルが多く、土日は人が住んでいない。

駅に遠いところはマンションが多く人口密度が高い、といった要因もあります。
人が選んで歩いてくれる「道」のところに店を求める。
やはり、そこでもカウンターを持って「カチカチ」通行量を数えることが基本であります。

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