1、駅の乗降客数
お店の売上は、お店の目の前の通行量に比例し、概略通行客の1%であるとしました。
一日、どうしても100件の売上が欲しければ、目の前に10,000人通る必要があります(この仮説では)。
もちろん、素晴らしい店作りが出来ていれば5000人通行量で100人のお買上げも可能ですし、
逆に、店作りが悪いと10000人通っても50人にも買って貰えないでしょう。
目の前の通行量が多いということは、より可能性が大きいということです。
一般に、一番多く人が通るところ、それは駅、駅前ですね。
通勤・通学、買い物、遊びなどで人は電車を使い、駅を使う。
ですから、単純に乗降客数が大きい駅の周辺は魅力的です。
2、JR中央線の場合
自分は21年前に、中央線の中野駅から駅の間の乗降客10万人以上の駅の周辺のお店を探しました。
現在のデータでは、一日の乗降客数は、立川34万人、吉祥寺27万人、中野24万人、国分寺21万人、八王子19万人、
三鷹17万人、荻窪17万人、武蔵境11万人、武蔵小金井11万人、国立11万人です。
乗降客数が大きい駅の特徴は、私鉄が乗り入れていたり複数の路線がある駅です。
立川は、中央線、青梅線、南武線、多摩都市モノレール。
吉祥寺は中央線、京王井の頭線、中野は中央線、営団東西線。
国分寺は中央線、西武国分寺線、西武多摩湖線。
八王子は中央線、横浜線、八高線、中央本線、京王線。
荻窪は中央線、営団丸ノ内線。
武蔵境は中央線、西武多摩川線が乗り入れています。
例えば、駅の乗客数が少ない駅では物販は難しいです。
例えば、横浜線線の片倉駅は1日5000人、八高線小宮駅は1日3000人です、24時間で。
5万人の日野駅も、通勤・通学以外の日中はとても静かな駅です。
駅の乗降客数は、ネットで検索できます。
駅の乗降客数10万人以上の駅は中央線以外、京浜東北線、総武線が多いです。
例えば西武新宿線は高田馬場以外10万人以上の駅はありません。2万人台の駅が多いんです。
何故でしょう。地図を良く見てみて下さい。
西武新宿線は中央線と西武池袋線に囲まれた狭い範囲のエリアです。
例えば鷺ノ宮駅は、阿佐ヶ谷駅に程近く、中村橋駅に程近い。
人は鷺ノ宮駅のほうがわずかに近くても、より便利な阿佐ヶ谷駅を利用します。
もちろん、駅の乗降客数ですべて決まるわけではありません。
でも単純に駅前の強さは、駅の乗降客数で推し量ることが可能なのです‼
【阿部憲資略歴】
1996年 東京立川に花屋1号店オープン
以降、計30店舗の花屋開設
2001年 株式会社 花良品 代表取締役社長
2001年 日本フローラル協会理事
2007年 株式会社フラワー総研 代表取締役
現在に至る。
【著書(共著)】
「お花屋さんマニュアル」1~4誠文堂新光社
「花屋さんの仕事 基本のき」誠文堂新光社
【TV】
テレビ東京「日比谷花壇 vs 花良品」(30分特番)
テレビ朝日「花良品 vs 青山フラワーマーケット」(30分特番)
NHKBS 「花良品の鮮度保証販売」(5分特集)
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