花屋開業プロデュースのお仕事

自分は花屋開業プロデュースの仕事をしております。

実際には、どのようなお仕事なのでしょうか?

簡単に述べてみます。

 

1、オリエンテーション

まずは、座学です。

花屋開業・開店において、何が大切なのか、

3時間ほどで、オリエンテーションします。

花屋を開業するとは、事業を始めることですね。

事業とは、何かをお話します。

勤めてお給料をもらう側と、

経営者になって、お給料を支払う側。

その、責任の重さが全く違って来ます。

また、今までの雇い主の方法ではなく、

自分の裁量で、仕事が出来る素晴らしさ。

是非、成功してもらわなければなりません。

あとは、立地の重要性。

立地で、大体運命は、6割決まってしまいます。

次に店づくり、これで3割決まるでしょう。

立地、店づくりが決まれば、次は品揃え。

これで、100パーセント。

あとは、開店準備を上手くすれば、150パーセントです。

一通りの、お店を作る流れを勉強してもらいます。

 

2.お店探し

お店は、一緒に探します。

もちろん、目の前の通行量、営業時間帯5000人のところで、

20坪以上のサイズ、店幅が広く、北向きの物件を探します。

もし、見つかれば、成功の確率高いですね。

候補地を1か所に絞っても、中々見つからないので、

候補枠を広げて、目いっぱい探します。

店を出そうと思ったら、タウンウオッチング方々、

店探しをしておいたほうがいいですね。

まずは物件ありき。

マクドナルドでもすき家でも、

どこにでも、店を出すわけではありません。

いい物件が見つかったら、店を出すのです。

 

2、物件の取得

 

不動産屋さんとの物件の交渉、契約を一緒にします。

値切れそうなところ、例えば家賃、敷金・礼金など。

また、契約年数、契約始期、様々な償却など、

すべて一緒に交渉します。

少しでも有利な条件を模索します。

貸主さんとは、これから関係が続きます。

いい関係を保っておきたいので、

あまり極端な交渉も出来ません。

交渉も、程合いが重要です。

 

3、売れる店づくり

お店が決まりましたら、一緒に基本のレイアウトを作ります。

物件が決まっていますので、店の基本機能を決めます。

テント、看板、水回り、照明、電気工事、外装、内装など。

また、必要什器、備品も決めます。

自分の想い。お客様の目。コスト。

いろいろ勘案して、一緒に決めます。

 

4、売れる品揃え

どういう花を売るのか。

どのような、プレゼンテーションで。

どのような価格政策で。

どのような、鮮度管理で。

仕入れはどうするのか?

これを、決めます。

店は器。

売るものは花です。

5、仕入れルートの開拓

市場から直接仕入れするのか?

仲卸を使うのか?

具体的には、どこの市場・仲卸なのか。

それを決めて、契約してもらいます。

市場等には、一緒に行きます。

花を売るために、

ラッピングペーパー、リボン、セロハン、

カゴ、オアシス、ワイヤー、輪ゴム、セロテープ、配送テープ、

配送用の箱、承り台帳、包装紙などなど、

様々な、資材が必要です。

一緒に、資材の仕入れルートを決めます。

市場の商品を仕入れる時に、配送業者を使うのか、

それとも、自分で運ぶのか。

自分で運ぶとすると、トラック・ワゴンはどうするか?

トラック・ワゴンの特装はどうするか?

すべて、相談して決めます。

6、店舗工事の発注

お店の必要機能に対し、適切な工事会社に、

工事を発注します。

親戚などに、工事会社があり、

どうしても、という場合にはそちらに。

一般的には、経験豊富で、工事代金の安い業者を紹介します。

工事の細かい部分をチェックし、一緒に査定します。

7、人材の採用

お店の立地・規模・店づくり・品揃えが決まれば、

おおよその売上、仕事量、コスト構造が決まって来ます。

必要なスタッフの数・時間・身分を決めて、

採用活動を始めます。

基本的に、インターネットの媒体で募集します。

フロームエーやバイトルを使います。

8、人材の教育

まず、集合教育をします。

お店の方針の徹底。

必要情報・技術の取得。

お店のルールの徹底。

これからの、スケジュールの確認。

これも、一緒に行います。

次に、店舗研修を行います。

日本フラワーの本店で行います。

最低限あるいは、それ以上の知識・技術を、

一緒に教えます。

9、開店のスケジュール作り

スケジュールを作り、段取ります。

もちろん大切なのは、すでに述べたように、

工事の段取り、市場や仲卸、配送業者を決めること。

資材を仕入れるルートを決めることです。

他にも、大切なことが多くあります。

電話番号の取得。

電気・水道の手配。

開店チラシ・名刺・ショップカードの作成。

町内会・商店会のあいさつなど。

開店前後の仕入スケジュールを、

綿密に決めます。

開店日は、原則土曜日。

開店セールは、土日の2日間とします。

10、開店応援

開店二日間で、通常の十倍の売上が取れます。

今までの付き合いの中で、

先輩や、同僚、後輩などに声をかけて、

応援してもらいます。

関東であれば、日本フラワーからも、

毎日一人、応援を出します。

そこまで、やります。

 

11、開店後フォロー

中々、当初いい売り場、いいお店維持出来ませんので、

開店後も、三か月間、週一度、店舗巡回し、

売り場づくりや、仕入れ対策のフォローをします。

 

絶対に成功して欲しいので、

ここまでやります。

徹底的にやります!

 

【阿部憲資略歴】

 

1996年 東京立川に花屋1号店オープン

      以降、計30店舗の花屋開設

2001年 株式会社 花良品 代表取締役社長

2001年 日本フローラル協会理事

2007年 株式会社フラワー総研 代表取締役

      現在に至る。

 

【著書(共著)】

「お花屋さんマニュアル」1~4誠文堂新光社

「花屋さんの仕事 基本のき」誠文堂新光社

 

【TV】

テレビ東京「日比谷花壇 vs 花良品」(30分特番)

テレビ朝日「花良品 vs 青山フラワーマーケット」(30分特番)

NHKBS 「花良品の鮮度保証販売」(5分特集)

 

 

 

 

 

 

 

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