ブログを書くようにならないと、こういうことは、
単なる、個人の過去の思い出でしかありません。
何か、21年前の今日、
すなわち1996年2月8日の、
自分にとって初めてのの花屋、花良立川店のオープンで、
何か今後にも役立つことを、発信してみようという気になりました。
役立たないことも(笑)。
目次
1、前日に開店告知チラシを打ったら、前日にお客様が来た!
実は、2月7日に、開店は2月8日ですよ!というチラシを打った。
そうしたら、なんとかなりの人が、チラシ前日の2月7日に来てしまいました。
自分は、朝一にいなかったので、うちのスタッフは親切に売ってしまいました。
10時ごろお店に行くと、もう販売が始まっているではありませんか。
本来なら、公平のために、明日からですよと言うべきところ、
最初のお客様に売ってしまっていたので、前日に売ってしまいました。
騒ぎは、午前中の最初の時間帯だけでしたので、直ぐに収まりましたが。
なんと、瞬く間に10万円の売上が上がりました。
スゴイ、チラシの威力。翌日はこのことによる、トラブルはありませんでした。
その後の開店チラシは、前日でなく、当日に打つことにしたのは、
いうまでもありません。
2、店の目の前に放置してある10数台の自転車を撤去
店の前は、常時放置自転車が置いてありました。
当時は、こちらも強面でしたね。
その自転車を、店長と二人で強制的に、
店の前から移動。
工事の三角ポットを用意して、黄色いロープを張り、
店の前から、強制排除。
公権力がしないことを、僕らはやった。
そこは、開店の時だけ自分たちの臨時売り場になり、
自転車をどけられた人は、怒ってましたっけ。
こちらの勢いがまさりました。
若気の至りでした。
3、チューリップは箱から出して売りました
チューリップは、バケツに漬けないで、
箱からそのまま、売りました。
10本1000円。
当時他の花屋さんが、1本200円~300円で売っていましたので、
10本1000円は、お客様が飛びつきました。
もともと、チューリップはセロハンで10本ずつ束ねてあります。
1箱50入り。
店前に箱をぶっ積んで、上から出して、お客様にはそのまま渡す。
あっという間に40箱近く売りました。
テキヤさんでもしていない、荒っぽい売り方。
素人の強みでした。
近所の人は、テキヤが花屋をしていると思っていたと、
あとで知りました。
21年前は、いい時代でしたね。
4、コチョウランの3本立 3800円で売りました
胡蝶蘭の相場。
1本10000円。
3本立で30000円。
東京では、そうですよね。
それを、3本立3800円で、50ハイ出しました。
何と、午前中で、あっという間に売り切れ。
えっ。
安いと、何でも売れちゃうんですね、開店は。
ギフトは配送にした人は、2~3名。
あとは、皆さん、持ち帰り。
虎屋の羊羹(大)が、1本380円で売っているようなものなので、
買えるだけ、買っちゃうのでしょうね。
ビックリさせないと、記憶にも残らず、
コチコミも起きない。
商売は「驚きと感動」だなと、その時強く思いました!
5、黒山の人だかり それを見てまた黒山の人だかり
とにかく、立川の街もパワーがありましたので、
チラシでかなりの人が売れました。
それで、店の前に黒山の人だかりが出来ました。
表通りから、60メートル離れていましたが、
黒山の人だかりを見て、何の事件かと、
まるで野次馬のように人が集まる。
皆が買っているので、何となく野次馬のお客さんも、
衝動買いする。
商売は、ある意味こういうことが必要です。
衝動買いを、如何に誘うか?
そうして、自分の初めての花屋は、1000人以上の買い上げ客が集まり、
201万円の売上でした!
【阿部憲資略歴】
1996年 東京立川に花屋1号店オープン
以降、計30店舗の花屋開設
2001年 株式会社 花良品 代表取締役社長
2001年 日本フローラル協会理事
2007年 株式会社フラワー総研 代表取締役
現在に至る。
【著書(共著)】
「お花屋さんマニュアル」1~4誠文堂新光社
「花屋さんの仕事 基本のき」誠文堂新光社
【TV】
テレビ東京「日比谷花壇 vs 花良品」(30分特番)
テレビ朝日「花良品 vs 青山フラワーマーケット」(30分特番)
NHKBS 「花良品の鮮度保証販売」(5分特集)
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