目次
1、花屋を開業するということ
花屋を開業するということ。
花屋で独立するということ。
それは、事業を始めるということと、
花屋を始めるということに分かれます。
その両方ともが初めてのことですから、
ノウハウがなく、誰でも不安が先立ちます。
ですから、花屋を開業する前に、
是非、アドバイザーにふさわしい人をみつけたいですね。
自薦ですが、私、阿部憲資があなたのアドバイザーにならせて頂きます!
自分は、1996年東京立川に花屋第1号店をオープンし、
以降首都圏1都3県に、合計29店舗を開店しました。
大成功、成功、失敗、大失敗、全部経験しています。
成功には成功の法則が、失敗には失敗の理由があります。
全てが初めて。知らなかった。わからなかった。
そして、失敗しちゃったとならないように、してほしいのです。
1-1事業を始めるということ
いままで、どこかの企業や、花屋さんで、仕事をしていたとします。
皆さん、一生懸命に頑張っていたと思います。
どこの事業体でも、収入が支払を上回るように頑張ります。
皆んなで、力を合わせて頑張ります。
お金の管理は、会社だったら経理の担当者が、
花屋さんだったら、オーナーさんがしていたわけですね。
今度からは、お金の管理を自分でしなければなりませんね。
事業は資金繰りが一番重要
常に事業が回るためには、売上を上げ、
その売上で、支払をします。
支払には、花の仕入代金、家賃、人件費、その他諸々の経費があります。
売上金を管理し、支払を各々行います。
これが、今までしてこなかったことで、
自分の責任でしなければなりません。
売上は現金だったり、振込だったりするでしょう。
支払は、支払期日をお取引先と決めて、その日までに支払います。
支払は現金ですから、例え売上でも、売掛金は使えませんね。
そのようにやりくりすることを、資金繰りといいます。
資金繰りで大切なのは、やりくりすることでなく、
いつも潤沢な資金を持てるように、いい売上を維持することが重要です。
花屋開業も、もちろん同様です。
1-2個人か法人か
事業を始める時に意気込んで、会社にしようと考えがちですが、
必ずしも、特に最初はその必要はありません。
法人にすると、法人住民税の支払い、決算義務など、
会社としての様々な義務が、発生します。
個人として、べらぼうな利益が出過ぎて困っているのでなければ、
個人から、スタートしたほうがいいでしょう。
法人化は、次の段階に考えればいいと思います。
花屋開業の際も、もちろん同様です。
2、花屋を始めるにあたり-花屋開業
花屋は立地が、初期条件で一番重要です。
大体、通りの通行量に、買い上げ客の数が比例します。
一般に、
売上高=客数×客単価×購入頻度
です。
2-1 人通りの多いところに出店する。
経営の源は、売上高。
売上高で重要なのは、客数。
その客数は、通りの通行量で決まる。
ですから、お店の場所を探す時、
当然、通行量の多いところを、探さないといけません。
そのことを知らないで、その物件がたまたま空いていたから、
そこに出店しました、という訳には行きません。
花屋の場合、人通りの少ないところに出店すると、
大変苦労し、失敗してしまうでしょう。
成功する第一の法則は、人通りの多い場所に、
出店することです。
これが、花屋開業の第一条件です。
2-2 いいお店づくり
たとえ人通りの多いところに出店しても、
それだけで、確実に売れるとは限りません。
花屋開業に有利な条件を、考えてみましょう!
2-2-1お店のサイズ(花屋開業)
花屋を開業する時に、一般的に20坪あると、ほぼ地域の様々な需要に応えられます。
切り花。仏花、花束、アレンジ。
苗、冬春のパンジー、ビオラ、ガーデンシクラメン、葉牡丹、
ジュリアン、ポリアン、西洋サクラソウ、ノースポール、アリッサムなど。
春夏の、ペチュニア、マリーゴールド、ベコニア、ニチニチソウなど。
鉢も、シクラメン、ポインセチア、カーネーション、アジサイ、カラーなど。
ランも、胡蝶蘭、シンビジウム、デンドロビウム、オンシジウムなど。
観葉植物も、パキラ、幸福の樹、ユッカ、ポトス、アイビー、サボテン等々。
個人、家庭、企業にいろんな需要があるので、季節に応じてフル対応にしておいたほうが、
チャンスが多いです。
胡蝶蘭など品揃えしておけば、1個売れれば、パンジー、ビオラの
100~200個分になります。
10坪しかない他の店に対し、品揃えで包み込めます。
10坪くらいだと、何かに特化しなければなりません。
もし、特化した部分でやられたら、厳しいですね。
できれば包み込まれるのではなく、包み込むほうに回りたいです。
花屋開業のポイントですね。
2-2-2 お店の形(花屋開業)
お店の形にも、いい悪いがあります。
横長のお店が有利。
縦長のお店は損。
人の判断基準に、立派というのがあります。
同じ面積でも、間口8mの店は、間口4mの店よりも、
2倍以上大きく見えます。
ガラス窓は、反射して、奥行きの深さなど、
瞬時には、わかりません。
間口8mの店は、立派です。
立派な店は、目立つ。
そこに店があるのがわかる(視認性の良い店)。
ショボく見える店よりも、立派な店で買いたいですよね!
花屋開業のポイントの一つですね!
花屋は、お店がメディアです。
2-2-3 お店の向き(花屋開業)
北側がいいです。北川景子。
花屋は、花を育てるところではありません。
切り花に太陽が当たると、花は劣化します。
園芸でも、成長が進んで、開き気味になる。
観葉など、夏、太陽に当たると葉やけします。
北向きの店は、南向きの店と比べると、
夏の店内温度は、5℃くらい違うでしょう。
花屋開業の際に、チェックするポイントの一つです。
北向き→東向き→南向き→西向きの順です。
2-2-4 セットバックされたお店(花屋開業)
お花が、全部店内にあるとすると、
通りゆくお客様からは、商品そのものは、
よく見えません。中にどんな素晴らしいパンジーがあろうと、
10本380円のバラがあろうと、気がつきません。
10本380円のバラがあるとわかったら、
花を買いに来るひと以外でも、女でも男でも、
買いたくなる→買うのではないですか?
人がたかれば、人が人を呼びます。
そうやって、口コミが広がり、その店は、評判の店になる。
そのためには、店の前に花を並べたい。
そのためには、セットバックしている店舗が有利です。
大きいマンションの1階に店舗がありますね。
大きいマンションは、行政指導で、道から何メートルか、
下げるように指導されています。
2m,3mセットバックされていると、
商品出しやすいです。
花屋開業のポイントの一つです。
花屋は、お花がメディアです。
まとめ
花屋を開業する前に、お店の立地のこと、お店づくりのこと、
知っているのと、知らないのでは大違いです。
成功するお花屋さんになるために、
事前に花屋開業のノウハウを、知っておきましょうね!
【阿部憲資略歴】
1996年 東京立川に花屋1号店オープン
以降、計30店舗の花屋開設
2001年 株式会社 花良品 代表取締役社長
2001年 日本フローラル協会理事
2007年 株式会社フラワー総研 代表取締役
現在に至る。
【著書(共著)】
「お花屋さんマニュアル」1~4誠文堂新光社
「花屋さんの仕事 基本のき」誠文堂新光社
【TV】
テレビ東京「日比谷花壇 vs 花良品」(30分特番)
テレビ朝日「花良品 vs 青山フラワーマーケット」(30分特番)
NHKBS 「花良品の鮮度保証販売」(5分特集)
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