花屋開店NG集(べからず集)

1、空店舗に簡単に飛びつかない

そこに山があるから、山に登る。

これ、本能でしょうか。

人間の本能は、ほとんど爬虫類と一緒だそうですが。

でも、そこに店が空いているから、そこを借りて出店する。

というわけにはいきません。

出店するには、事前に綿密な計画と準備が必要です。

出店場所で、もうかなりが決まってしまう。

極端な例。

工業団地の工場の隣に出店する。

工場の人は、工場にずっといて、表に出て来ない。

トラックは、通るが、花を買う人は殆ど来ない。

これ、極端です。

でも、町中でも、同じこと。

JR八高線に、八王子から2つ目に、小宮駅があります。

駅の横に店が空いた。

花屋を出すとします。

この駅、一日で5000人も乗降客がありません。

朝夕の、通勤通学時間帯以外は、人がいません。

だから、小宮駅の横に出しても、

売れないという意味では、工場の隣と一緒です。

要は、人が通らないところは、売れないということです。

地名が銀座でも、昭和通り沿いで、人が通らなければ、

商売は厳しい。

売上は通行量に比例するのです。

2、キレイな、ガラス張りのプチ店舗を借りない

小さいお店。

商品が置けませんね。

置いてないものは売れない。

例えば、5坪の店。

カウンターや通路をとると、

2.5坪が売り場。

どれだけ、花を置けるでしょうか?

その花の量で、あなたの食い扶持、

稼げますか?

あと、ガラス張りだと、入りづらい。

入りづらい店は、人が入りません。

売れません。

手でプッシュして、入る自動ドア。

これも、最悪です。

見ず知らずの人は、誰もプッシュしないでしょう!

3、園芸だけの店を作らない

園芸が好きな人は、園芸ショップを作りがちです。

園芸の主戦場は、ホームセンター、園芸センター。

ホームセンターは、売るものいっぱいあり、食べれるところもあったりして、

集客力強いですね。殆ど園芸の売れない1月・2月・8月・9月なども、

季節ごとに、色々なものを売って経営しています。

園芸センターは、結構厳しいです。

1月・2月、8月、9月と、殆ど売れない月がある。

極端な話、園芸が売れるのは、4月、5月、12月ぐらい。

園芸センターをしている人は、もともと植木屋さんだったりしていて、

家賃・地代の負担がないから、やっていられるのかもしれません。

では、個人店はどうか。

まず、品揃えで、ホームセンターや園芸センターに、

どうしても勝てません。

狭い売り場で、お客様の需要に応えるのは、無理があります。

また、全然売れない1月、2月、8月、9月はどうしましょう。

自分の趣味からではなく、マーケットの声をまず聴きましょう!

4.テイストを絞り過ぎない

銀座や、表参道でしたら、テイストを絞って特徴を出すことが必要でしょう。

銀座や、表参道は昼間人口が多く、そのテイストを求めて来てくれるお客様が、

多くいる可能性があります。

ところが、それをわが町でしたらどうでしょうか?

テイストを絞れば絞るほど、対象人口が減りますね。

年輩者に絞るのならOKですが。

日本フラワーでも、60代以上のお客様が70%ですから。

逆に、青山フラワーマーケット的な絞り方すると、

苦労します。

ターゲット層は、たまにしか買わない、多く買わない層です。

お彼岸、お盆など、多く売れるシーンにも、関与しにくそうですね。

これも、自分の趣味ではなく、先にマーケットの声を聴いたほうがいいですね。

5.あわてて採用しない

どの世界も、人が全て。

自分の副官・相棒・片腕が欲しくて、

フロームエー・バイトル・アイデムなどで、

募集する。

ちょっと不足があるけど、採用しよう。

これ、結構、最悪です。

その不足に思っているところが、

ずっと、それから、あとを引きずります。

ですから、自分のお店を開店する時は、

あらかじめ、気心知れた副官を決めておいたほうがいいです。

面接だけだと、中々、わかりかねます。

人は、1時間ぐらいなら、十分演技出来ますから。

大事なあなたの事業です。

一番大切な副官を、事前に決めておきましょうね!

6、開店は静かに行い、徐々に浸透させることはNG

開店の時が、その店が一番注目される時期です。

この時に、開店告知を集中させた方が有利です。

お客様が来てくれそうなエリアに、例えば新聞折り込みで、

A3裏表で4色でチラシを、5万部打ちます。

40万円ほど掛かると思います。

しかしながら、チラシを打つ打たないでは、開店当日の売上は3倍違うと思います。

100人のお客様より、300人のお客様から始める。

1年後の売上は50%は違うんではないですか?

低いところから持ち上げるの大変なんです。

また、開店時、品揃えが悪かったり、

接客が悪かったら、悪い口コミになります。

最高の口コミが取れるように、

品揃え、価格、持つべき商品量、接客サービス、

応援体制、すべてに気を配って、

開店を成功させて下さい。

開店の成功が、お店の永続の第一歩です!

 

【阿部憲資略歴】

 

1996年 東京立川に花屋1号店オープン

      以降、計30店舗の花屋開設

2001年 株式会社 花良品 代表取締役社長

2001年 日本フローラル協会理事

2007年 株式会社フラワー総研 代表取締役

      現在に至る。

 

【著書(共著)】

「お花屋さんマニュアル」1~4誠文堂新光社

「花屋さんの仕事 基本のき」誠文堂新光社

 

【TV】

テレビ東京「日比谷花壇 vs 花良品」(30分特番)

テレビ朝日「花良品 vs 青山フラワーマーケット」(30分特番)

NHKBS 「花良品の鮮度保証販売」(5分特集)

 

 

 

 

 

 

 

 

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

日本一の花屋づくりプロデューサー阿部憲資1日1分読むだけで花屋の開業手順がわかる!成功するお花屋さん夢実現・開業支援メールレッスン

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

よく読まれている記事