お花屋さんを開業しても、開業2年以内に80%廃業してしまう。
物販で廃業は、大変厳しいです。
お店を作るのに、大体500万円から1000万円かかります。
これ全て、パアになる。
そして、現状回復に100万とか、撤退のタイミングで違約家賃取られたり、
償却分取られたり。
踏んだり蹴ったりです。
次の人生にも影響あるほどの、打撃を負うことになります。
なぜ、80%もの人が失敗するのか、検証してみましょう。
このブログの読者さんには、是非20%の成功者になって欲しいと思います。
1、経験とノウハウが無い
初開店であれば、経験が無いということ。
初開店であれば、ノウハウがない場合が多いんです。
もちろん、花屋に何年か勤めたりして、花を売ることは出来るのだと思います。
でも、店は作ったことがない。
駅で良く見るチェーンだったり、有名店だったりに勤める。
駅だから、わりと良く売れるかも知れない。
でも、あなたも駅に出店できるんですか?
今までとは、全然違う世界に入るのです。
もちろん、先輩や親や旦那様に相談したりする。
皆さん、親身に相談に乗ってくれるでしょう。
でも、彼らは、お花で成功したこと、あるのですか?
推測だったり、一般論のオンパレードだったりします。
経験もノウハウも無いのに、見様見真似で開店しようとする。
それは、水泳の出来ない子供を、川で泳がせるようなもの。
危険極まりない。
子供を泳がせるためには、親が教えたりスイミング教室に通わせたりする。
何故、花屋を開店するのに、ノウハウ・経験がないのに開店しちゃうんですか?
訳わかりません。
2、自分の都合で開店する
小さいころから、花屋になりたかった。
自分のお花の経験・技術を生かしたい。
花を通じて、自己実現を図りたい。
花屋を開くということは、美しく素晴らしい。
でも本当に大切なのは、
如何にお客様に、花を買っていただけるかどうかということ。
そこを忘れて、自宅で花屋をしたいとか、
小さな可愛い花屋のオーナーになりたいとか。
自宅、お客様が行きやすいですか?
小さな可愛い花屋は、お客様の希望を満たせる店ですか?
花屋を経営するのに、大切なのはいつも収入が支払を上回ること。
収入とは、売上です。
売上=お客様の数×客単価です。
お客様の支持を得て、多くのお客様に買って頂く以外、
売上が上がり、収益が経費を上回り続けることは出来ません。
だから、お客様が何を望むかを、深く考えないといけないのです。
でも多くの場合、まず「自分」から入ってくる。
そして、お客様と乖離してしまい、お客様に相手にされずに、
わかりやすく、憤死するのです。
3、今までマーケティングとかしたことが無い
自分の知り合いに電通の関連会社で、マーケティングをしていた人が、
新しい花屋の社長になりました。
結果は、大失敗。
マーケティングをしていたら、必ず成功するわけでは無い。
でも商売をする上では、マーケティングの感覚が必要です。
人通りがないと、商売は難しいだろうなあとか、
品揃えがプアーだと、品揃えが豪富な店に負けるだろうなあ、とか。
花は、誰が買うんだろう。
中学生や通勤のサラリーマンは買うかなって。
買わないです。
だから、原宿の竹下通りや新橋の路面に花屋が無い。
会社や事業主が多いと、胡蝶蘭売れるかな?
売れます。
ホールやピアノ教室が近くにあると、花束売れるかな?
売れます。
お寺やお墓・墓地が多いと仏花売れるかな?
売れます。
だから、マーケティング上、売りやすい所に出店すると、
花、売りやすいです。
その感覚が無く、自宅で開業なんて単純に思っている人は、
楽しようと思っても、あとで人一倍の苦労をします。
4、花屋を始める時には、最強のプロデューサーを探せ!
これ、このブログの結論です。
経験・ノウハウがないのなら、経験・ノウハウがある人を探しましょう。
今、世の中で成功している人、無手勝流で成功した人は少ないでしょう。
インターネットビジネスで成功している人も、必ずメンターが存在します。
自分が全くない経験・ノウハウでも持っている人がいます。
ノウハウ・経験は買うことが出来ます。
人のノウハウ・経験は血の滲むような努力・お金の結晶です。
もし、それを開示し、懇切丁寧に教えてくれる人がいたら、神です!
【阿部憲資略歴】
1996年 東京立川に花屋1号店オープン
以降、計30店舗の花屋開設
2001年 株式会社 花良品 代表取締役社長
2001年 日本フローラル協会理事
2007年 株式会社フラワー総研 代表取締役
現在に至る。
【著書(共著)】
「お花屋さんマニュアル」1~4誠文堂新光社
「花屋さんの仕事 基本のき」誠文堂新光社
【TV】
テレビ東京「日比谷花壇 vs 花良品」(30分特番)
テレビ朝日「花良品 vs 青山フラワーマーケット」(30分特番)
NHKBS 「花良品の鮮度保証販売」(5分特集)
■こちらの記事もおすすめです
■メールマガジン
最新情報をお届けします