儲かる花屋とは

花屋は儲かる?

全てのビジネスは同じだと思いますが、成功法則に則ってお花屋さんの事業をすることが重要です。

逆説的な言い方ですが、儲けよう儲けようと思っている花屋さんは、結果的に儲からないと思います。

儲けるとか儲かるとかは、自分のことですよね。

それを最初から考えるよりは、花を買ってもらえる相手、つまりお客様のためにどういう花屋さんになろうかなと考えることのほうが、より重要です。

きわめて重要です。

儲かる花屋とは、どんな花屋でしょうか。

それは、買ってもらえるお花屋さん。

買って貰える花屋さんは、自分が客なら買いたくなる花屋さんでしょう。

自分が買いたくないのに、お客様は、だれも買いたくないですね。

自分が、あ、欲しいなと思えば、お客さんもきっと、欲しくなるでしょう。

そう、あなたは、お客様に買ってもらえる店を作りたいなら、

自分がお客様だったら行きたい店を作れば良いのです。

これなら、容易にイメージできますね。

自分がお客様だったら行きたい花屋→買って貰える花屋→儲かる花屋

となりますね。

花屋の成功法則も、他のビジネスと同様、お客様のご要望に応えられることをとことん追求し、実現できる花屋だと言えるでしょう。

次に、具体的に見て行きます!

 

1、お客様が行きたくなる立地・場所の店

そう、全て自分のこととして考えればいいのですよ。

自分なら、どういう場所なら行きたいのか、行けるのか。

普段、駅にいる道すがらなら、行きやすいですね。

自転車で行くのなら、自転車が店の前に停められれば、いいですね。

車で行くなら、専用なり提携の駐車場があると、いいですね!

もし、そうでない場合は、ちょっと行きづらくなります。

ちょっと躊躇する。

ま、いいかになってしまうのです。

お客様が行きたくなる場所は、自分が行きたくなる場所です。

お客様が行きやすい場所は、自分が行きやすい場所です。

ここで、店舗を決める時に、まあいいかと妥協しないで、

必ず行きたくなる、行きやすい場所にしなければいけません。

そうでないと、お客様が来にくい、来店客数が少ない店になってしまいますね!

 

2、お客様が買いたくなる価格

お客様が買いたくなる価格。

それは、自分が買いたくなる価格です。

髙く、買いたいですか?

出来るだけ、安く買いたいですよね。

だから、出来るだけ安く売ってあげましょう。

長いバラを、300円で1本1本売る。

一箱に50本入っている。

1本ずつだと、50回売らないといけない。

5本買うと、1500円する。

それを、短いバラにして、5本500円で売る。

10束売れば、なくなる。

家に飾るのに、70センチは、不必要に長い。

40センチのバラでも、十分でしょう。

安く売るには、もちろん工夫が必要です。

卸屋ではなく、市場直接仕入れなど。

もし、他の花屋が高くて、自分の花屋が安ければ、

どちらで、買いたいですか。

髙く売れば、儲かるって思うなよ。

残ったら、一番儲からない。

安く売っても残さない花屋が、儲かるんですよ。

安く売れるためには、安く仕入れなければ全然儲かりませんね。

そのためには、やはり直接市場仕入れしないといけません。

仲卸仕入れですと、直接市場仕入れに比べると、3割は必ず高い。

市場の競り取引ですと、うまくいけば、仲卸取引の半値で買えることもあります。

花屋にとって、仕入れは極めて重要です。

利は元にありですね!

 

3.お客様が買いたくなる品揃え

自分が行きたい花屋。

品揃えが豊富で、いつも花に溢れている。

いつ行っても、大体自分の欲しい花、

イメージする花が、いつもある。

そういうお店に行きたいのなら、

そういうお店を作ろう。

商品の品揃えが少ない。

商品量が少ない。

いつも、カスカスのお店。

そんなお店に、誰も行きたくない。

だから、お店はある程度、広くないとですね。

最低20坪は、欲しいですね。

自分だけの、カワイイお店。

お客様、満足してくれるかな?

花屋で競争に負けるのは、品揃えで負けるということが第一です。

お客様は、花屋に花を買いにいくのです。

その店に目的の花が無ければ、お客様はその店にはいかなくなります。

閉店を余儀なくされる花屋は、まず商品数が少ないですね。

置いてないものは、売れません!

 

4、お客様が行きたくなる接客の良いお店

セブンイレブンでも、ファミリーレストランでも、

感じの良いスタッフと、感じの良くないスタッフがいる。

店の中でおあいそ作っても、道であってもニコリともしない。

もう、彼女とは、100回以上相対してるのにね。

その人、ちょっと変。

まあ人間性ですね。

いつか、お婆さんがお店に来ました。

あした、息子さんが来るそうで、

7号鉢のゴールドクレストを買われました。

7号鉢のゴールドクレスト、確かに、持つことは出来る。

でも、持つのと、運ぶことは話は違うんです。

だから、家まで持って行ってあげました。

僕なら、10分もかからない道程ですが、

お婆さんと一緒だと、20分かかりました。

自分でも、途中からかなり腕が疲れて来ました。

50代の自分でも、腕がつらくなるのに。

80代のお母さんだと、もっと重かったでしょう。

持って行って良かったと、思いました。

自分は、社長さんで、ふらっと店を見に行ったので、空いていたので。

なかなか、普通はそこまでは出来ないことだとは思います。

翌日、そのお母さんの息子さんは、わざわざ御礼を言いに来てくれたそうです。

嬉しいな。

気持ちが120パーセント通じたんですね。

 

今、自分のお店は、バス停の斜め前です。

お婆さんが、重いものを買ってくれたら、

バス停まで、持っていってあげますよ。

これ、自然な感情・感覚です。

 

わからなければ、自分がして欲しいように、

人にしてあげればいいんです。

そこが人間性なわけですね。

人間性悪い人は、小売り物販には向きませんね。

人間同士が、相対するシーンの連続ですものね。

スタッフを採用する時も、同じ観点です。

このスタッフは、お客様にとっていいスタッフになれるのかどうか。

 

自分がして欲しくないことは、決して人にしないことです。

 

お客様は、感じの良いあなたがいるから、

あなたの店を選ぶんですよ。

 

花を買いたいのと、あなたに会いたいの、

半々ですよ。

 

花屋・小売業は、直接的に、人が基本ですね!

 

【阿部憲資略歴】

 

1996年 東京立川に花屋1号店オープン

      以降、計30店舗の花屋開設

2001年 株式会社 花良品 代表取締役社長

2001年 日本フローラル協会理事

2007年 株式会社フラワー総研 代表取締役

      現在に至る。

 

【著書(共著)】

「お花屋さんマニュアル」1~4誠文堂新光社

「花屋さんの仕事 基本のき」誠文堂新光社

 

【TV】

テレビ東京「日比谷花壇 vs 花良品」(30分特番)

テレビ朝日「花良品 vs 青山フラワーマーケット」(30分特番)

NHKBS 「花良品の鮮度保証販売」(5分特集)

 

 

 

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