花は、文化の一つの象徴です。
その花が持っている、独特のニュアンス。
その花が背負ってきた、歴史。
いろいろな要素があって、
「花言葉」があります。
花を人にあげる時に、その花がもつ「花言葉」の意味が気になりますよね。
「花言葉」は、19世紀初頭のフランスの貴族社会で、
もっとも流行になったとの歴史があります。
草花の性質にことよせて、恋人の美しさを賞賛したり、
あるいは、不実や裏切りを非難するといった、恋愛の駆け引きのために、
参照したと言われます。
それは、7世紀、8世紀の万葉集でも同じですね。
万葉集でも、花に託して、
男女が恋を詠み合う。
日本の古来からの四季折々の花。
日本の文化レベルは、古代から高いですね。
この伝統は、今の日本でも、
希薄ですが、繋がっています。
花屋の店先で、この花の花言葉は何ですか?
とよく聞かれますので。
余裕のある方々と、そうでない方。
言い換えれば、お花に縁のある方と、無い方とに、
分化されているんでしょうね。
切り花は、日本では、年間4割の世帯しか購入されません。
購入される世帯では、平均、年間1万円ほど買われています。
花を愛でる生活の人と、
花の無い乾いた空間にいる人。
ここの、ギャップは大きいですね。
話がそれました。
さて、ここで、花言葉の命名の手法を見てみましょう。
1、植物の性質・特徴による、花言葉の意味づけ
花言葉の第一は、その植物の外形や香り・生態といった、
植物の性質・特徴を言葉で表現しようとする姿勢。
例えば、ブラックベリーについて、自らの観察のもとに
「一目を避けるように生え、ひとたび口にすると、
苦さだけが残る」とした上で、花言葉が「嫉妬」と名付けられたような
手法です。
2.文化史的伝統・伝承を、花言葉に意味づけ
特に、西欧社会で草花が積み重ねてきた文化史的伝統を、一つの単語に凝縮して形容するものです。
例えば、古代ギリシアの伝統を参照しながら月桂樹に「栄光」の花言葉をあてたり、
聖書の記述をひいて、オリーブの花言葉を「平和」にしたり。
この二つのスタイルは、1819年ごろに出版された、シャルロット・ド・ラトゥールの
「花言葉」という花言葉辞典の出版以降、伝統となっていった。
こういった、フランスの貴族社会から発した「花言葉」は、
ビクトリア朝の庭園文化にも、一つの文化として伝承されていきました。
3、日本の花言葉の歴史
花言葉を利用して草花を楽しむ習慣が日本に輸入されたのは、明治初期とされます。
当初は輸入された花言葉をそのまま使っていましたが、日本独自の花言葉も
盛んに提案されるようになってきています。
園芸産業が広がり、新しい品種の花が誕生すると、
その開発者(種苗会社や個人)自身が、花言葉を命名しています。
また花言葉を消費者から募集したり、販売会社が命名したりしています。
-参考 ウィキペディアー
【阿部憲資略歴】
1996年 東京立川に花屋1号店オープン
以降、計30店舗の花屋開設
2001年 株式会社 花良品 代表取締役社長
2001年 日本フローラル協会理事
2007年 株式会社フラワー総研 代表取締役
現在に至る。
【著書(共著)】
「お花屋さんマニュアル」1~4誠文堂新光社
「花屋さんの仕事 基本のき」誠文堂新光社
【TV】
テレビ東京「日比谷花壇 vs 花良品」(30分特番)
テレビ朝日「花良品 vs 青山フラワーマーケット」(30分特番)
NHKBS 「花良品の鮮度保証販売」(5分特集)
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