1. 人材の教育が命
全ての商売は、人が基本です。
人が、人に物を売る。
商品を買って頂く。
まず、花はそのままでは、売れません。
仕入れし、水揚げし、トゲを取り、加工する。
花束にし、アレンジ、祝い花を作る。
包装し、リボンを作り、梱包し、配送する。
苗も、鉢も、ランも、観葉植物もある。
商品知識もないと、商品売れませんよね。
花屋独特の技術・商品知識があります。
お花を、どのように並べて見せるのか?
どのような売り場を作れば、お客様が買いやすいか?
カラーコントロールの仕方
どの業界でも、固有の技術、商品知識が必要です。
美容室、クリーニング、整体院、全て同じですね。
あとは、販売全体に関わることがあります。
接客、お金の管理。苦情の場合の対応。
それら全てをお店として、やり方、ルールを決めて置かなければなりません。
それを、開店前に、スタッフに周知・徹底しなければなりません。
例えば、接客でも、一人残らず、感じ良くないと、いけませんね。
コンビニでも、ファミリーレストランでも、感じいい人、感じ悪い人、
極端な場合がありますね。
感じの悪い店、感じの悪い人からは、花、買いたくないですよね。
やはり、開店前に、自らが勉強し、スタッフに教育しなければなりません。
人の質の向上そのものが、差別化の対策です。
人材の教育が、花屋開業の成功のカギともいえます。
1-1 OJT教育
OJT教育。
良くOJTでやろう!。とか言います。
英語で、on the job trainning。
オン・ザ・ジョブ・トレーニング。
要は、実地の教育です。
仕事中にするので、店舗実習です。
1-1-1 技術研修
水揚げ。バラのトゲ取り。バケツに水をくむ。
花をパックする。
リボンを作る。ラッピングする。
花束を作る。アレンジを作る。
梱包する、配送する。
などなど。
これらは、OFFJT(集合教育)でも出来るが、
材料が備わっている現場でした方がいい。
現場は、スピード感を持って仕事をしており、
体で覚えるべき仕事である。
1-1-2 接客訓練
これも、生身のお客様との接客を通じて、
最終、訓練したほうが良い。
ぶっつけ本番だとまずいので、OJTの前に、
OFFJTで、練習をしておく。
1-2 OFFJT教育
OFFJT教育は、off the job trainning の略です。
仕事の時でなく訓練します。
つまり、集合教育。
どこか、会議室や、部屋を借りて、スタッフを教育します。
1-2-1 接客訓練
OFFJT教育の最たるものは、接客訓練でしょう。
接客の悪いお店からは、誰も買いたくありません。
朝のおはようございます!から始まり、
いらっしゃいませ、ありがとうございましたまで、
現場で使うパターンの基本を、予め決めておく。
いいか悪いか別にして、コンビニ、スーパー、
ファミレスなど、マニュアル化しておく。
金銭授受なども、予めパターンを決めておく。
金銭トラブルは、いくらお預かりしたか、
10000円だったのか、5000円だったのかで、
おつりの金額のトラブルになることが、多いんです。
そのためには、「〇○円お預かりします!」
と必ず言うことにしておけば、
おつりの、トラブルは減ります。
全て、トラブルにならないことを念頭に置き、
接客の好感度を増してもらえるような、
「接客マニュアル」を作っておきます。
1-2-1 その他
あと、OFFJT(集合教育)でしておいたほうが良いことを、
書き出しておきます。
・一年の仕事の流れ
年間の販売の流れ、季節モチベーション
・一週間の仕事の流れ
仕入日→加工→販売の流れ
・一日の仕事の流れ
品出し→店閉めまで
・伝票の書き方
納品書、領収書、請求書、収入印紙の話など
・祝い札、仏の札の決まりと、作り方
・カラーコントロール、カラーコーディネートの話
・還暦、古希、喜寿、傘寿、米寿、卒寿、白寿、百寿の、
意味と、色の使い方
などなど
1-3 まとめ
人材の質が、店舗差別化の決め手。
花屋開業の成功の一つのポイントです。
採用で、いい人材を採り、
教育で、ピカピカに磨き上げます。
開店の成功は、人材から。
【阿部憲資略歴】
1996年 東京立川に花屋1号店オープン
以降、計30店舗の花屋開設
2001年 株式会社 花良品 代表取締役社長
2001年 日本フローラル協会理事
2007年 株式会社フラワー総研 代表取締役
現在に至る。
【著書(共著)】
「お花屋さんマニュアル」1~4誠文堂新光社
「花屋さんの仕事 基本のき」誠文堂新光社
【TV】
テレビ東京「日比谷花壇 vs 花良品」(30分特番)
テレビ朝日「花良品 vs 青山フラワーマーケット」(30分特番)
NHKBS 「花良品の鮮度保証販売」(5分特集)
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