中国の武漢から発生した新型コロナウイルスが、
世界的に猛威を振るっています。
4月13日現在、世界の感染者は185万人を超え、
死者は11万人を超えている。
日本でも感染者は7000人を超え、
死者は143人に達しています。
2月末から、花屋の売上は減り続けています。
スーパーでの販売を除き、3月はいいところで2割減、
4月はいいところでいまのところ、3~4割減です。
3月は卒業式やイベント・お祝い事の自粛がありその部分は7割減。
ブライダルは殆ど延期でゼロに近く、
葬式でさえダウンサイジング。
葬式・法事さえしにくい状況です。
3蜜(密閉・密集・密接)を避けるために通行料が大幅に減っていましたが、4月7日の国の緊急事態宣言や都道府県の外出自粛宣言以降、
デパートや駅ビルは食品フロアーの時短営業を除き休業。
スターバックスやドトールも休業。
駅・駅前は暗く、商店街も半数ほど休業しています。
花屋も休業するところが増えています。
こんな時に花屋はどのようにしたら良いのでしょうか。
その答えは一律ではありませんが、
少し考えてみたいと思います。
1、花は心の栄養。こういう時こそ頑張る。
花は社会的に必需品です。
野菜・肉・魚は、生鮮三品、身体の栄養です。
花は心の栄養。花を入れて生鮮四品です。
国や都道府県の要請で、皆さん社会に出れず、
家にいることを強いられてる状況です。
政府目標の8割接触を減らすこと。
これは、正しい目標でしょう。
そうすれば、早くコロナウイルスが収束する。
一番まずいのは、いつまでもコロナウイルスが続くこと。
でも、普段生き生きと社会に出ていた人が、5月6日までずっと家の中にいるのは苦痛です。
「花に癒されたいので、花を買いに来たの!」
「気候も良くなるので、ガーデニングしたいんだ!」
そう言われて買いに来られる方が、とみに増えています。
今まででも花が好きな人は、そのような理由も多いことでしょう。
でも今まさに、花が世間の皆様のお役に立てる時なのです。
街に人がいないのですから、今までのようには売れません。
でも花屋の営業を続けられるのならば、
売れる数量を見極めながら、
花屋の社会的使命を果たして行きましょう。
2、花屋続けるために資金繰りを確保する。
今、まさに花屋の収入が激減しています。
飲食業と同様、店が存続できるかどうかの厳しい状況です。
新型コロナウイルスが終息するまで、
何とか耐え、花屋事業を継続して欲しいものです。
事業の継続とは、資金繰りに支障をきたさないこと。
政府の打ち出している緊急経済対策を上手に活用して下さい。
具体的には、日本政策金融公庫の融資を利用するのが一番です。
今、大変窓口が混み合っているようですが、
据え置き最長5年、3年間無利子で借りられるのです。
例えば据え置き2年で300万円借りるとします。
10年払いにすれば、300万円の現金が手に入り、
2年後から月額27千円返していく。
今を凌げば何とかなると思えば、
資金繰り対策に全力を上げることが大切です。
3、持続化給付金の獲得
2月から12月までの間で、1か月でも売り上げが半減すれば、
中小企業なら上限200万円、個人事業主なら上限100万円の範囲内で、前年度の事業収入から減少額が給付されます。
<売上減少分の計算方法>
前年の総売上ー(前年同月比▲50%月の売上×12カ月)
減少分が全部貰える訳ではありません。
200万円、100万円といった限度があり、1回だけです。
かりに給付金をもらうほうが、店を開けているよりも資金繰りに有利ならば、一時閉店し、是非上手に貰って欲しいと思います。
閉店することは、接触機会の減少に寄与すると割り切るしかないです。
4、今、花屋がすべきこと|何が何でも生き延びること
花屋。
社会的にみても、非常に意味ある仕事。
人々に心の栄養を供給する仕事。
人に癒しや活力、生きる喜びを与え続けるしごと。
僕たちも、決して新型コロナウイルスウイルスに負けてはいけない。
花屋をやめない状況を、自ら知恵を絞り考えること。
やはり一番は、早く新型コロナウイルスが終息すること。
そのためには、国の緊急事態宣言を理解し、3蜜を徹底的に避け、
80%の接触減を確保すること。
新型コロナウイルスの早期終息が一番の解決策です。
その上で、当面の資金繰りを確保すること。
そのためには、政府系金融機関=日本政策金融公庫から、
据え置きで長期払いの当面の資金を確保すること。
またもらえるならば、持続化資金(1回限り)を確保して当面の資金繰りを確保して下さい。
せっかく自分の人生を賭して続けてきた花屋の仕事。
今が辛抱の時期です。
何とか耐えて、新型コロナウイルス終息後に、
またお客様に心底愛される花屋を続けましょう!
【阿部憲資略歴】
1996年 東京立川に花屋1号店オープン
以降、計30店舗の花屋開設
2001年 株式会社 花良品 代表取締役社長
2001年 日本フローラル協会理事
2007年 株式会社フラワー総研 代表取締役
現在に至る。
【著書(共著)】
「お花屋さんマニュアル」1~4誠文堂新光社
「花屋さんの仕事 基本のき」誠文堂新光社
【TV】
テレビ東京「日比谷花壇 vs 花良品」(30分特番)
テレビ朝日「花良品 vs 青山フラワーマーケット」(30分特番)
NHKBS 「花良品の鮮度保証販売」(5分特集)
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