花屋の開業・起業も他のビジネスの開業・起業も、
成功するための根本は同じだと思います。
今回は、普段思っていることを書き述べてみたいと思います。
1、感謝を忘れない人間であること
いろいろ見ていますと、いい人しか成功していないですね。
別に、勧善懲悪の勧めをしているわけではありません。
事業をするということは、様々な人とからんで来ます。
一緒に働く仲間、アドバイスしてくれる先輩、取引先・仕入先。
そしてそこで出会うお客様。
例えば花屋であれば、商品の調達は市場から。
同じJAの同じ等級の花なら、ある意味どこで買っても同じ。
どの店から買いたいか、誰から買いたいか?
感じの悪い人からは、買いたくないですよね。
花を買うときでも、まずは挨拶から。
爽やかに「おはようございます!」と言えば、
「おはようございます!」と爽やかに帰ってくる。
お客様は、花を買うのと同時に、コミュニケーションを楽しまれる。
一人暮らしのおばあちゃんであればなおさらです。
花はたまに買ってくれますが、
毎日のようにお店に来てくれるおばあちゃんもいる。
いいですね、人間だから。
事業をやっていると、想定していなかった厳しい局面もあり得ます。
そういう時に回りに助けられる人、応援してもらえない人。
その差はどこにあるのでしょうか?
それはその人が日頃、親や先輩や仲間など周囲の人に、つねに「感謝」の気持ちを持っているかどうか、の違いです。
ありがたい時に、ありがたいという「感謝」の気持ちを常に持っている人。
そうではなくて、いつも人の批判や悪口ばかり言っている人。
あなたに人の悪口を言っている人は、あなたのいない時にあなたの悪口を必ず言っています。
いつも「感謝」の気持ちを持っている人は「奉仕」の気持ちを持っています。
「感謝」の気持ちを行動で表せば「奉仕」になりますね。
「感謝と奉仕」の心がないと、事業は長続きしないでしょう。
まずは、自分を鍛えて下さい!
2、誰のための商売か考える
誰のための商売ですか?
自分の利益のためですか?
まず最初に、自分の利益を考える人は成功しにくいでしょう。
例えば、定食屋を始めるとします。
先輩からも、原価率35%が適切と言われ、
800円の定食の材料費を280円にした。
そうしたら、800円の定食がみすぼらしい感じになり、
お客様が定着せず、しまいに誰も来なくなり、
閉店ということになる。
商売の原点が、自分の利益であるなんてあり得ない。
花屋でも定食屋でも、
どうしたらお客様が一番喜んでもらえるか?
そこを、徹底的に考えなければなりません。
もちろん、事業を続けて行くためには利益が必要です。
でも、お客様が来てくれなければ、利益は出ないんです。
普通のとんかつ屋ではなく、日本一美味しいとんかつ屋を作ろう。
それがとんかつ好きの人への、一番の貢献だと考え、
自分で一番美味しいと思うとんかつを提供する。
これは、立派な動機です。
その一番美味しいとんかつならば、
1200円でも1600円でも、千客万来のとんかつ屋になることでしょう。
3、自分がお客様だったら、どの様にして欲しいのか?
最初に商売しようとする時、
ついつい、売ろうとしてしまいます。
売る側の立場にたってしまいます。
もちろん売るのですが、ちょっと待って下さい。
売る側の立場になるその前に、
買う側の立場に一度自分の身を置いて下さい。
自分だったら、どういう風に買いたいかな、って。
例えば、花屋を開きたいとします。
どんな花を買いたいのか。
安い花ですか、高い花ですか。
鮮度の良い花ですか、鮮度の悪い花ですか。
品揃えの多い花屋ですか、品揃えの少ない花屋ですか。
感じの良い花屋ですか、感じの良い花屋ですか。
駅から近い花屋ですか、駅から遠い花屋ですか。
この5つの設問、全部前者でしょうね。
あなただけでなく、人はそのように思っているのです。
でも、それを実現するのは簡単なことではありません。
それを実現するために、頭を使い努力するのです。
自分が買いたい花屋を作らないと、
人は買ってくれませんね。
例えば、街はずれの店舗を借り、
卸屋から高く花を調達して高く売り、
店が小さくて、品揃えが悪い。
これ、自分が買いたい花屋ではないですよね。
だから、他の人も買いたくないんです。
自分でも、絶対に買いたい店はどういう店なのかを考えることが、
花屋を開業する時の原点ですね!
4、お客様はどこにいるのか?
お客様はどこにいるのか?
多くいるのか?あまりお客様がいないのいか?
せっかくいい店を作ったとしても、
お客様候補が少ないと、お客様は多く来ません。
それでは、売り上げが上がらず、利益も取れず、
店を長く続けるのは難しいです。
お店を作るには2・300万円、
数百万円、すぐかかってしまいます。
店が成功しないと、それらのお金は泡のように消えてしまいます。
そうならないように、自分のしたい花屋は、どういうところに、どういうサイズで作るべきか、よく考えないといけませんね。
まずは、マーケットが大きい、つまりお客様が多く来てくれる場所は、人通りが多く人口の多いところです。
そもそも、人通りがあまりなく、人が多く住んでいなければ、売れる可能性が少ないです。
インターネットで、駅の乗降客数とか調べられます。
街(駅)の目星をつけて、自分の目で場所を確認して下さい。
自分の目で。
一日の通行料を、自分で測って下さい。
もしそこが10000人通れば、1%の人が買ってくれれば、
一日100人買ってくれるかな、という仮説が立てられます。
もし、原宿の竹下通りで調べれば、
通行客数は多いけど、中学生たちでは花は買わないだろうなと、
すぐ気が付きます。
新橋のサラリーマン通りも、人は多いけど花、買わないでしょう。
土日は誰もいないし。
だから、マーケットは量だけでなく、質も大切なことが感じられます。
乾坤一擲の開業・起業ですから、
ここではよ~く考えましょう。
突き詰めれば、自分のところの花を買ってくれる人がいるのか?多いのか?少ないのか?いないのか?を推し量るだけなんです。
詳しいことを聞きたい方がいらっしゃれば、
いつでも、お教えいたします。
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