花屋のお店の作り方

1、花屋のお店のつくり方

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朝、コンビニやキオスクなどで新聞やたばこを買う。

新聞やたばこでさえ、セブンイレブンで買うか、

ファミリーマートで買うかとか、少し考えるでしょう。

より、近く便利な店とか、感じがいいとか、

店員の動きがいいとか悪いとか。

同じものでも、より良い店で買いたいと思うのは、

当然ですよね。

花屋の開業でも、事情は全く同じです。

 

 1-1 いい店の条件その1 行きやすい場所にあること

普通の意味で、行こうと思えば、

お客様が、すぐそこに行けるという場所にあるということ。

これ、とても重要です。

・自転車の置き場所が確保されていること。

・自前の駐車場がなくても、提携の駐車場など、

 駐車できる場所が確保されていること。

 

人間、行きにくいところに、わざわざ行きません。

来てもらいたければ、来てもらいやすいところに、

お店を作ること。

来てくれなければ、座して死を待つ、だけなんです。

これが花屋開業の重要ポイントになります。

 

 1-2 いい店の条件その2

  お店があることが、すぐわかること

  これを、視認性の良い店、といいます

その1と似ていますが、少し違います。

人が普通に通り、車も多く通る。

だから、人が普通に行動していたら、

そこに、その花屋があることが、皆わかる。

最高なのは、○○デパートの横の店、とか、

郵便局の真ん前とか言える店なら、最高ですね。

メインの道から、曲がって3件目というだけで、

視認性が悪くなり、買ってもらえる可能性が、

随分減ります。

「視認性」という言葉、花屋開業のポイントです。

気づく→考える→決める→行動する(買う)なのです。

 

 1-3いい店の条件その3 店の横幅が広い店

これは、先ほど述べた、店舗の視認性に、

大きく影響します。

同じエリアで、同じ20坪なら、同じ家賃です。

店幅8メートルの店は、店幅4メートルの店よりも、

2倍以上大きく見える。同じ20坪でも。

特に日中、窓ガラス越しには、店の中は、よく見えません。

店の奥行は、店の外からは、わかりにくいのです。

店幅の広い店は、大きく見える。

立派に見える。

これ、花屋開業のポイントです。

誰しも、ショボく見える店よりも、

立派な店で、買い物したいですよね。

 

 1-4 いい店の条件その4 外から、花が直接見れる、手に取れる。

花屋は、花を売るのです。

外に出ていれば、中にあるよりも、

買いたいものが、見やすい。

例えば、超目玉商品で、バラが10本380円だとします。

それが目の前にあったら、普通のご婦人なら欲しがりますよね。

中にあったら、見えませんね。

たとえ、そとの看板に表示しても、

バラの実物が見えたほうが、∞倍いいわけです。

バラ見るだけで、欲しくなりますから。

パンジーや、ビオラのピチピチしたのが、入荷したら表に置く。

季節の花が目の前にあれば、人は買う。

あとで買おうと思って、あとで行ったら、

売り切れて無かった。

そうしたら、今度は入ったらすぐ買おうと思う。

あの店、直ぐ売り切れるから、いいのあったらすぐ買ったほうがいいよ!

という、口コミが出来てくる。

花屋の開業にとって、口コミはとても重要です。

そうなることが、繁盛店になるコツです。

 

 

 1-5 いい店の条件その5 品揃えが豊富で、ボリューム感がある

例えば、今日はオレンジ色のバラが欲しいと思って店に行ったら、

いつもの、赤いバラしかなかったから、買わなかった。

別の日、ピンク色のバラを買おうと思ったとき、

あそこは、赤いバラしか多分置いていないから、

隣町の、大きな花屋に行こうという、悪い流れになります。

お客様は、選びたいんです、その日の気分で。

バラは、赤がいいんですといってもダメ。

赤いバラは、男が買うものです、一般的に。

男は、バラは赤だよねと、勝手に思っているのです。

胡蝶蘭でも1個しか、置いていない。

1個の中から選んでよというのは、不遜ではないですか。

企業の竣工式に持っていくのと、

おばあちゃんの誕生日に持っていく胡蝶蘭は、

サイズも色も違いますよね。

だから、花の品揃えは、大体のことに対応できる品揃えと、

あとは、ボリュームのある見せ方が必要です。

「ボリューム感」、花屋開業のポイントの一つです。

花がぺちゃんとしていると、購買意欲が湧かないものです。

八百屋でも、肉屋でも同じでしょう。

大体、置いてないものは売れないんだから、

売上を上げるためには、売れるべきものを、しっかり置く必要があります。

 

 1-6 いい店の条件その6

お客様が買い物をしやすいように、

通路をしっかり取る。

お客様が、奥にあるシクラメン買いたいのに、

ケースがいっぱい並んでいて通路がなく、

シクラメンが手に取れなくて、そのまま帰ってしまわれました。

買い物って、タイミングです。

ぱっと見て、キレイと思って、それが手に取れて、すんなりと、

レジで買える。これで、買い物が完結する。

一人の人が見てれば、あとの人が見れなくて、

欲しい気持ちがあったのに、買わないで帰っちゃった。

こんなもんです。自分の買って欲しいものが、

早く素早くお嫁に行ってもらえるように、

お客様が、通路を素直に通って、レジで買ってもらえる、

店内買い物動線を、きちっと取っておく必要がありますね。

「買い物動線」、花屋開業のポイントですね!

 

 1-7 いい店の条件その7

  花がキレイにカラーコントロールされている

花が、クレヨンや色鉛筆のように、

完璧にカラーコントロールするのは、難しいです。

バラはバラで、チューリップはチューリップで、

スイートピーは、スイートピーでというように、

品種別にならべたほうが、お客様は見やすいですね。

でも、全体的に色を意識して、

キレイに見てもらえる意識が必要です。

色を色相環のように、グラデーションでの手法で並べる。

暖色と寒色の間に、白をいれて左右に分ける、

セパレーションなどの手法があります。

また、同系色でまとめる、

反対色で際立たせるという簡単な方法があります。

赤×緑、青×黄は反対色。

よく、外国の国旗に使われる配色ですね。

工夫する意志が、尊いです。

「カラーコントロール」、花屋開業のポイントの一つですね!

 

 1-8 いい店の条件 その8 接客地域NO1のお店

お客さんが買うものは、確かに花です。

でも、同じ花を買うなら、行けばあなたの笑顔が見れる。

あなたから、元気がもらえる。

いつも、一生懸命選んでくれて、いいアドバイスをしてくれる。

確かに花は欲しいんだけど、それよりもあなたの笑顔が見れる、

あなたに会いたいと思って、来てくれる。

花買わなくても、あなたに会いたい。

そういう感じで接客できると、とってもいいですね。

笑顔で元気な接客が、この店の一番の差別化になりますよ!

接客は、花屋開業の重要ポイントですね!

 

 まとめ

この8つの条件、珠玉の言葉ですね。

8つのいい店の条件、しっかり覚えることが、

花屋開業の成功の礎になります。

 

【阿部憲資略歴】

 

1996年 東京立川に花屋1号店オープン

      以降、計30店舗の花屋開設

2001年 株式会社 花良品 代表取締役社長

2001年 日本フローラル協会理事

2007年 株式会社フラワー総研 代表取締役

      現在に至る。

 

【著書(共著)】

「お花屋さんマニュアル」1~4誠文堂新光社

「花屋さんの仕事 基本のき」誠文堂新光社

 

【TV】

テレビ東京「日比谷花壇 vs 花良品」(30分特番)

テレビ朝日「花良品 vs 青山フラワーマーケット」(30分特番)

NHKBS 「花良品の鮮度保証販売」(5分特集)

 

 

 

 

 

 

 

 

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